『省エネ コアコンロ』 第13回優秀板金製品技能フェア優秀製品 機械的結合を主体とする組立品の部/銀賞受賞 |
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(写真1) 結合箇所はリベット締めにし、溶接による接合はない。
自社の持った技術資産で商品開発した。 |
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アールテック・リジョウは昭和24年、電気自動捲時報時計の製造からスタート、時報時計づくりで培った精密機械の開発・製造技術、
高精度の板金加工技術、コンピューター応用技術などを集約したOEM商品や自社製品の開発に力を注いできた。今回受賞した省エネタイプの バーベキューコンロ"コアコンロ"は、自社開発製品として商品化に成功したもの。現在まで商品化に成功した開発商品は、
テントシート裁断機やシュレッダー屑の再利用を目的としたシュレッダー屑自動袋詰機械、ゴミ集積箱など約25製品。その売上比率は、 全売上高の約5割を占めているという。 |
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この商品の最大のメリットは、煙突効果によって"遠火の強火"を実現したこと。煙突効果は炭の着火、燃焼性にも優れ、
少量の炭でも遠赤外線効果を引き出し、食材(特に魚)を真からおいしく焼き上げるところにある。 |
(写真3)火皿部分
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「加工面でのキーポイントは、どのような方法で組み上げるかということでした。そのコンセプトは
溶接を用いず(溶接箇所は火皿の枠部分だけ)、結合箇所はリベット締めにすること、誰でもができるシンプルな加工技術にすることの2点。展開図の
作成も、入社2年目の20歳の社員に任せました。自社の持つ技術資産で自社商品を開発するというのが基本ですから、加工技術面でもそれほどの
苦労はありませんでしたね」
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(写真9) (写真7〜9)受賞製品はさらにバージョンアップして、商品化されている |
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商品化に成功した裏側には、膨大な失敗作が存在しているという。長年にわたっての商品開発への取り組みは、
一朝一夕でできるものではない。 「私がいま手元に置いて、ヒマさえあれば丹念に読み込んでいるのが、『公開特許公報』。これを読んでいると、先端技術の推移がわかると同時に、 権利が満了した特許、公開されている特許などが一目でわかる。開発ヒントは、異業種交流での人とのふれあいやテレビを見ているときなどに 触発されるケースが多いのですが、これも技術や社会の動きを的確に把握できる知識の集積と体系づけがあって初めて可能である、というのが 私の考えです。絶えざる向学心と旺盛な好奇心、これからも商品開発への意欲は失いたくないと思っています」 次回のフェアにも自社開発商「サイドバーリング(横バーリング加工装置)」を出品予定。再び、新たな開発商品に 巡り会えることが、いまから楽しみである。 |
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■株式会社アールテック・リジョウ 本 社 広島市佐伯区五日市7-9-32 TEL082-921-2292 創 業 昭和24年 設 立 昭和32年5月 代表者 石本邦雄 資本金 1000万円 社員数 30名 事業内容 プログラムタイマー、各種板金加工、 制御装置筐体、 産業機械の設計・製造など U R L http://www.r-tec.co.jp/ E-Mail ishimoto@r-tec.co.jp |
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