(写真3)
(写真2、3) 溶接箇所が全くわからない一枚物のように仕上げることにより、ステンレスの持つ美観と滑らかさを引き出すことを加工の留意点としている。
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受賞製品は、受注製品に新たな創意工夫と熟練の技術を加味したうえでの
出品となった。 「板取りし、レーザー加工機で切り出した各部材をまるでプラモデルをつくるように組み上げていくのが最大の特徴でしょうか。円筒部も
板をロールで巻いています。溶接箇所が全くわからない一枚物のように仕上げることにより、ステンレスの持つ美観と滑らかさを最大限に引き出すことが
できました」(土田晄三社長、以下同じ) 加工のポイントは、@溶接後の歪みと製品寸法との兼ね合い、AR曲げと角つなぎ目の接続部分、B
内面削りと仕上げに対する工具の選定、C外観の美観と粉が滑らかにすべり落ちる設計形状、の4点。 「部材を一つひとつ溶接で組み上げていく方法を
とっていますが、そのままでは歪みが累積してしまいます。いかにして歪みを相殺して逃がしていくか、加工順序、歪みの範囲の把握等々、私どもがこれまでに培ってきた
溶接のノウハウを活かした製品ならではだと自負しています。手作りならここまでできますよ、という思いを込め板金加工の限界に挑戦したのが受賞製品なのです」
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