受賞製品の"てんとう虫"は、見本市など各種展示会にあわせて特別につくられたもの。
「"てんとう虫"のように、誰が見てもわかる製品を展示し、自社の技術力をアピールしたかった。"昆虫シリーズ"と銘打って4年前から1年に1作ずつ製作していますが、注目度も抜群。非常に好評です」(鈴木三朗社長)
"コメツキムシ"から始まり"てんとう虫""トンボ""蝶"と続いて今年(2003年)の予定は"セミ"。鈴木社長が昆虫シリーズにこだわるのは、蚊が暗闇の中でも刺す箇所を的確に探り当てる能力をもつように、昆虫はマイクロマシンそのものと思えるからである。
「日本の製造業が残された道は、マイクロ加工です。今後、マイクロ加工を視野に入れたとき、昆虫からヒントを得られることが多いのではという思いが強くあるのです」
材質はSUS304-CSP(バネ材)、板厚は0.05mm、要求精度は±0.05mm。加工時間は1個30分である。
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(写真2) @レーザー加工機で展開形状に切り抜き、A羽根部分を曲げ重ね、Bてんとう虫の形状に絞り、C足の形を整えて完成となる。
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