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(写真2)
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(写真3)
写真2〜3
飛び立とうとするところを表現した。躍動感がある。
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鈴木社長のモノづくりへの想いは強い。父の代から金属加工業の経営が始まり、兄弟、従兄弟もまた精密板金加工の世界にいる。ルーツをたどれば飾り物の金工職人に行きつくという。モノづくりの血が脈々と流れつがれていることがわかる。受賞製品も従兄弟がつくった金属製の風見鶏に触発されて製作に着手したものだ。
水鳥がまさに飛び立とうとするところを造形したものである。水鳥の写真を模写し、平図に展開してスタートした。素材は、銅のなかでも比較的軟らかい材質のC1100Pをつかい、すべて手づくり。バーナーで熱を加えながら、銅板をこつこつと叩き出して形状をつくりだしていった。最も留意したのが素材の伸び率だ。叩きすぎては割れが生じてしまう。伸びの程度を確認し、手になじませながらの作業となった。
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