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(写真2)
(写真3)
写真2〜3
厚みが必要な部分は元の板厚を保つなど、絞り込みの過程で板厚を自在に加減できることがヘラ絞りのポイント
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西垣金属工業の創業は、1924(大正13)年。金属加工一筋に80年の社歴を有する。現在では、ヘラ絞り、精密板金加工、プレス加工、機械加工の内製機能を有し、技術革新の進んだ金属加工のトータルメーカーとしての態勢を整えているが、そのコア技術としているのは"絞り"である。
昭和10年代、創業社長が航空機関係に使われるアルミ製のシッピングキャップをヘラ絞りで加工して高い評価を得たのち、その取り組みは三代目である西垣 亮社長にまで受け継がれ、「西金式ヘラ絞り」として独自技術を確立するにいたっている。全国下請企業振興会が選定した「特別技術保有リスト」には京都で唯一1社選ばれた。
「私が目指すのは、"オンリーワン技術の確立"。ヘラ絞り技術を深化させ±0.2mmの精度を実現させるまでになっています。"この製品はどのような加工法でつくったのか"とお客様に尋ねられたときが技術の評価を最も実感できるときですね」(西垣 亮社長)
今回の受賞製品もまたヘラ絞りによって製作されたもの。航空機のエンジン部分に取り付けられたヘッドカバーだ。初出品ながら受賞に結びついた。材質はジュラルミン。板厚2.0mm。精度±0.5mm。
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