IT活用インタビュー | |
「SDDサポートサービス」導入でセキュリティ強化 |
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AP100により展開図と立体姿図のデータを作成する |
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資産としての加工データの価値、データを失った場合の損失の大きさ、バックアップの重要性を認識していた今井社長は、過去には※PDや外付けのHDDにバックアップを行い、金庫に保管するなどの対策を取っていた。しかし、ASIS100PCL本体と同じ場所に保管していたのでは、天災や盗難に遭ったとき、元のデータともども失われてしまうため、万全とは言えない。何か良い方法はないかと考えていたとき、アマダアイリンクサービスが提供する「SDDサポートサービス」を知った。 |
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SDDサポートサービス | |||
同サービスは、「99.9%以上のセキュリティを実現する」ことをポリシーに開発された加工データのバックアップサービスで、次に挙げる4つの特長を備えている。 1. 2つのサーバーが止めない工場を構築 通常利用しているASIS100PCLとは別に、「SDDサポートBOX」を設置。リアルタイムでデータの同期を行い、常時待機状態を保つことで、不測の事態には即時対応が可能となっている。ハードウエアは定期交換を行う。 2. 専門家による常時監視 専任スタッフが、SDDサポートBOXのデータの同期・バックアップの状況などを常に監視し、不具合などがあればリモートでトラブル解決を行う。これにより、バックアップシステムを導入したはいいが、知らない間にシステムそのものが故障、いざという時に復旧できない、といったトラブルを防ぐことができる。 3. データセンターによる保管 SDDサポートBOXにバックアップされたデータは、インターネットを通じてアマダアイリンクサービスが契約するデータセンターへ送信され、保管される。ASIS100PCLを使用しているのとは異なる場所、それも耐震性・セキュリティ・電力供給・空調などが万全に設備されているデータセンターで保管することにより、たとえ大震災が起こってもデータが失われることはない。また、データセンターへの送信の際には、オンライン決済にも使用される暗号化方式SSLを使用し、データの抜き取り・改ざん・なりすましなどを防ぐことができる。 4. 迅速な復旧 通常使用しているASIS100PCLにトラブルが発生した際には、SDDサポートBOXが機能を代行し、工場を止めることなく迅速な復旧を行う。アマダアイリンクサービスが復旧まで万全のサポートを行い、万が一、SDDサポートBOXまで故障した場合には、データセンターに保管されているデータをもとに復旧作業を行う。
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データの活用によりプログラム工程の負荷を大幅に軽減 | |||
現在、発注元から送られてくる図面は、一部に紙図面が残っているが、ほとんどの場合はDXFデータ。これを2次元CAD/CAM AP100 2台で展開・CAM割り付けを行い、展開図データ、CAMデータをASIS100PCLサーバー(SDD)に記録する。それをもとにWinNESTが得意先別、製品別、材質・板厚、加工スケジュール単位ごとにネスティングを行い、パンチ・レーザ複合マシンEML-3510NT+ASR-48Mやパンチングマシン EM-2510NTといったブランク工程の加工マシンに受け渡して実加工を行う。現在、空調関係の納期は確定受注からおおよそ4日。同社では確定受注を1日先行して、ネスティングとブランク加工に着手している。4日よりも長い納期の場合、数量や納期など、注文変更が入りやすいため、歩留りの良いネスティングを行おうとすると注文変更に追われることになるが、SDDに保管されているリピート品の加工データを活用することでプログラム工程の負荷が大幅に軽減されている。 |
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バックアップが死活問題に | |||
リピート率が70〜80%と高い同社にとって、ネットワーク化とデータの一元化による加工データの2度づくり防止効果は絶大だった。データの活用度に比例してデータの価値は高まり、バックアップは会社の存続にかかわる死活問題となっていった。 地方展でみた「SDDサポートサービス」がリリースされたという連絡を受けた今井社長は、即座に導入を決断した。 |
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人間のノウハウの重要さもデータと同じ | |||
不況の影響で仕事量が減少する中、同社が現在取り組んでいるのが“多能工の育成”。最初にそれぞれの社員から現在の職場以外に取り組みたい職種の希望を聞き、それを受けて課題を与え、挑戦してもらう。各職場には「目標管理板」を設置。「製造2課 板金係」のような各係の評価表およびレーダーチャート表、「各個人の教育計画表」、「各個人の自己評価表」を貼り出している。 「以前から多能工の育成には取り組みたいと考えていましたが、仕事が混んでいる間は、なかなか手を付けることができませんでした。今回の不況は、多能工育成に着手するまたとないチャンスです。仕事量が回復した時に少ない人数でも対応できるように今から準備しておきたい。作業者のノウハウもデータと同じで、何ものにも代えられません。育て、蓄積し、伝えていかなければ」と語る今井社長。カリスマ経営者の後を継ぎ、ITを最大限に活用した知的な経営手腕で不況に立ち向かう。 |
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