IT活用インタビュー | |
最も高価で大切なものは、データ − SDDサポートサービスが即時復旧とデータの安全を保証 − |
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「『1度だけちゃんと考えましょう。2回目からはそれを使い回しましょう』という方針を徹底し、例えば現場の作業者が書き残すような作業上のちょっとしたメモも吸い上げて電子化し、リピート生産の際にはすべて反映されるようにしています。VPSSを推進し、外段取り化によりどれだけ効率良くモノをつくっていけるか−当社はこの考えに基づき、特化したシステムを構築しています」。 |
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10年前のAPC21導入が転機 | |||
発注元によっては一晩に1,800件前後の注文が入ることもあり、これを手入力で受注登録していくと処理を終えるまでに4日を要するが、現在ではEDIとAPC21の連携により受注処理が大幅に軽減。夜の間にEDIでまとめて受注した分は、朝、一番つくりやすいかたちにまるめ処理を行い、始業後1時間もあれば生産指示書と図面を発行、現場に流すことができる。膨大な受注情報はAPC21上で監視し、生産遅延が発生しそうな傾向が見えたら即座に対応し、納期を厳守。徹底した生産・品質・進捗管理と工数削減効果により、大幅なコストダウンと納期短縮を実現し、利益体質を強化していった。 |
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外段取り化による生産性改善と省熟効果 | |||
2002年には曲げ加工データ作成全自動CAM Dr.ABE_Bendを導入し、曲げ加工データ作成の100%外段取り化を実現。現場にはモノと図面と生産指示書がセットで流れ、作業者はAMNC/PCから加工データを呼び出して加工する。曲げ加工データも100%、Dr.ABE_Bendで作成されるため、マシン稼働率が大幅に改善するとともに省熟化効果も大きく、作業者は今かかっている仕事が新規品なのかリピート品なのかという認識すら持たずにすむという。 |
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半導体製造装置関連がゆるやかな回復 | |||
同社の得意先は3社。半導体製造装置用部品の精密板金加工をメインに行っている。 「リーマンショック以降、今年5月を底に、ゆるやかな回復を見せています。今後の見通しは、まだまだ不透明な部分もありますが、どのような状況にも社員一丸となり乗り越えて行く考えです。」(小池優取締役)。 ロットは平均3個。多い時には30個前後になるというが、これは同社が在庫を見越して意図的にまとめた結果で、発注元からの注文のほとんどはあくまで3個まで。それが連日のように大量に流れ、月間アイテム数4,000〜5,000件にものぼる極端な多品種少量生産となっている。 |
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発注元との連携強化により、プログラム工数ゼロ(見積り上)を実現 | |||
「当社は、かなり早い段階からEDI受注に取り組んできました。お客さまから受け取る図面データが非常に扱いにくい形式だったという話はよく耳にしますが、当社ではそれを避けるために先手を打って、『こういう形式のデータで出してもらえれば、これだけの品質の製品をこのコストで実現できます』とPRしました。最初に受け取るデータが万全なら、プログラム工数はほとんどゼロ。発注元の協力を得られたことで、現在、当社で作成している見積りはプログラム工数ゼロで算出しています。お客さまの設計担当者は当社にたびたび研修に来られますから、やりとりする図面データの形式についても標準化されています」(小池取締役)。 |
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加工ノウハウの社有化により品質改善、省熟化を推進 | |||
ンク工程がメインの第2工場、完成品倉庫を兼ねる出荷工場と、計3つの工場を持っている。それぞれの工場はVPNで繋がっており、本社工場に設置されたSDDとやりとりすることができる。また、職人の持つ加工ノウハウを生産指示書や製作図面に記録することで社有化し、不良の繰り返し防止や省熟化をいっそう推進していった。 「過去の不良の履歴や、加工上の注記は電子化された図面ないし生産指示書に記入するようにしています。以前は、熱心な社員でも個人的なメモを取るのがせいぜいでしたが、APC21を導入した10年前から作業者の加工ノウハウを吸い上げて社有化を進めた結果、不良率は0.012%まで下がりました。現場の作業者に関して言えば、目指すところは多能工なのですが、まだまだ単能工の集まり。今や、そういった支援情報なしではモノづくりができないところまで来ています」(小池取締役)。 |
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データのリスク管理の重要性を認識 | |||
こうした危機意識を以前から強く持っていた小池取締役は、様々なメディアを使ってバックアップを試み、現在も会社と自宅をVPNで繋いでデータを吸い上げ、RAID※を構築してバックアップしている。 「しかし、当社にシステム管理に精通した人材はいませんから、こうして熱心にバックアップを取ったとしても、私自身の身に何かあったら、せっかくのバックアップデータも活用してもらえないかもしれません」。 |
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SDDサポートサービスは完璧 | |||
2009年11月、同社はこうしたリスク管理の強化のため、アマダアイリンクサービスが99.9%のデータの安全を目指して開発したSDDサポートサービスを導入した。 「今回導入したSDDサポートサービスは完璧ではないでしょうか」と小池取締役は絶賛する。「魅力的だったのは、データが勝手に吸い上げられ、データセンターのサーバーで厳重に管理される点と、何かあった時には当社のITに詳しくない社員が助けを求めればすぐに対応してもらえる点です。SDDサーバーが故障した際には、連絡をすれば1時間もしないうちに隣のSDDサポートBOXへと切り替えることができる。それだけではなく、火災が発生するなどしてSDDサーバーとSDDサポートBOXの両方が機能しなくなったとしても、復旧が可能です。単なるハードウエアのバックアップは、即データの安全を保証するわけではありません。SDDサポートBOXによる即時復旧と、分散化によるデータの安全、そのどちらも実現してくれるので非常に安心できます。ITに力を入れている企業ほど、SDDサポートサービスには魅力を感じるのではないでしょうか」と、小池取締役はデータの価値とリスク管理の重要性について力を込めて語ってくれた。 ■SDDサポートサービスの詳細はこちらをご覧ください |
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