IT活用インタビュー | |
得意先とのWin-Win 連携を強固に 自社の戦略はフレキシブルに実行 −地産地消への対応から中国に進出− |
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金融業務を経験し多角的な視点を持つ2代目社長 | ||
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2次元CAD/CAM AP100 が大活躍 全体の80%超を占める新規品の図面を展開・割付 |
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「当社はリピート率が10〜20%程度で、ほとんどが新規品。過去に作成したプログラムデータも同程度しか活用できませんから、受注図面から展開・CAM 割付ができる2次元CAD/CAM AP100が大活躍しています。AP100で作成した展開図・立体姿図は、板金ネットワークサーバーASIS100PCL(SDD)に保存し、それを曲げ加工データ作成全自動CAM Dr.ABE_Bend がバッチ処理で読み取って、曲げCAM を自動生成するという自動化・省人化の流れを確立しているため、80%超を占める新規案件にも問題なく対応できています。もちろんデジタル化一辺倒ではなく、溶接など、熟練の技術を必要とする工程のスキルアップと技能継承にも力を入れています」。 |
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中国進出時は100万ドルの設備投資 その後、業容拡大により500万ドルに増資 |
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さらに安永社長は、板金加工の仕事を、中国に進出した日系企業から現地で直接受注する計画も進めていた。 「4年程前になりますが、得意先の農機メーカーから中国進出の打診をいただいたことに加え、当社の一番の得意先メーカーも中国に工場進出を計画していました。当社と得意先2社の戦略がマッチしていたことで、サプライヤー4社の共同出資で中国進出を決断しました」。 「進出の打診をいただいた農機メーカーはすでに江蘇州常州市に進出していたので、進出当初(2008 年)は工場内の場所を100坪ほど借り、板金加工をしていました。そして、2010年に自社の工場横にサプライヤー用の工業団地を用意してくれたので、その土地を1/3ほど(約2,000m2)借り、工場を移転しました。設備投資のための初期投資額は、4社で計100万ドル(約1億600万円、1ドル=約106円換算)です。その後、徐々に受注量が増えてきて、農機メーカーから機械加工もしてもらえないかとの依頼があり、共同出資社のうちの1社が機械加工も担当することになりました。 2010年には共同出資社が7社に増え、500万ドル(約4億295万円、1ドル= 80.6円換算)に増資しました」 「進出の目的は、現地で受注・出荷・販売まで行って地産地消に対応することですから、基本的に日本で受注した図面を中国工場へ送ったりすることはありません」と、安永社長は状況判断と同様、テンポ良く話す。 |
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日本の心が理解できる中国人をビジネスパートナーに | ||
「設立当初、細かい備品などの仕入れは現地で行わなければなりません。ですが、現地のサプライヤーに見積りを出してもらっても1週間はかかり、それなら自分たちで調達しようと考えましたが、市場に行こうにも車の手配などに時間がかかり、結局は身動きが取れない?? 一事が万事、こんな状態でした。日本だったら1〜2カ月で完了することが、6カ月以上もかかってしまいました」。 また、中国工場の董事長でもある安永社長は、現地の運営について「日本に10年以上いたことがある中国人スタッフに総経理を任せています。メインの業務は地方政府や税務署との折衝で、板金業務の経験はないので、実作業をしてもらうことはありません。やはり私たちが直接やりとりするのは、商習慣など色々な面で大変だと考えたからです。中国で上手に仕事をしていくのなら、日本の心や仕事観を理解している中国人とビジネスパートナーになれるかどうかが重要なファクターです」と語っており、試行錯誤を経て経験を重ねた経営者ならではの重みが伝わってきた。 |
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自社・共同出資社の得意部門を活かし 業容拡大を目指す中国工場 |
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中国工場の受注状況は、農機メーカーからの仕事が70%程度を占め、残りの30%は現地の日系企業からの仕事となっている。受注比率はリピート品の方が多い。 「今後もリピート品が多い業態に変わりはないでしょう。ここ最近は、当社の近所に新しく日系企業が進出して来たので、手描きのマンガのような図面から工場内の設備を製作する仕事などで忙しくなっています。追加依頼もあり、こういう仕事は大体リピートで対応できます。また現在、図面からの展開・抜き・曲げの工程は、日本からの技術者1名と『人材市場』(職業安定所のような中国の公的機関)の紹介で採用した現地の経験者数名で対応しています。その中で、アマダのレーザ・パンチング・ベンディングといった主要マシンの作業経験がある人物に、現場のリーダーを務めてもらっています。品質に関しても、ブランク工程はアマダ製のマシンで加工しているので、キレイに仕上がります。板金加工に加え、溶接にも対応しているので、得意先からは高い評価をいただいています。今後は、農機以外の分野でもシェアを拡大して、1社依存のリスクを軽減することを念頭に営業活動を進めていきます。半年〜 1年後には、板金加工と機械加工がセットになった仕事が取れると見ています」。 |
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中国進出により自社の戦略性・日本の社員の意識が向上 | ||
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サプライヤー業に特化する日本工場 OEM 対応を目指す中国工場 |
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