曲げの挙動
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曲げには、「パーシャルベンディング」、「ボトミング」、「コイニング」の3種類あります。 |
曲げ圧力−曲げ角度曲線図 |
平らなワークに圧力を加えつつ、そのときの角度変化をプロットして結ぶと曲線が得られます。 これを曲げ圧力−曲げ角度曲線図といい、材質により曲線形状は異なります。 下図はSPCCの曲線図で、縦軸に曲げ圧力 Ton/M(材料曲げ長さ1MのTon数)、 横軸に変形角度θ゜(成形後の曲げ角度)をとっています。 |
パーシャルベンディングの挙動 | ||
パーシャルベンディングのパーシャル(partial)は「部分的な」という意味で、左図に示すようにA、B、Cの3点でワークが金型と接触して曲げを行うことで、部分的とはこのことをさします。 パーシャルベンディングが典型的なエアーベンディングといわれる理由は図からわかるように、底押しではなく空気と接触した状態でワークを曲げるからです。 この曲げの特徴は、曲げ角度の範囲を自由にとれることです。 例えば角度30゜の金型を使って曲げることのできる範囲といえば、180゜から30゜までの任意の角度、すなわち直角曲げを含めた鈍角曲げから鋭角曲げまでの角度です。これが便利な曲げといわれる理由です。 パーシャルベンディングのV幅は、板厚の12〜15倍がよいとされています。 |
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写真をクリックするとエアーベンドの様子を見ることができます |
左のビデオの加工条件 材 料 :SPCC 1.0mm パンチ金型 :アマダ製 No.4 パンチ先端R :0.6R パンチ角度 :88° ダイ金型 :アマダ製 No.12406 ダイV幅 :12mm ダイ角度 :88° ダイR :0.8R |
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ボトミングの挙動 | ||
ボトミングのボトム(bottom)は動詞形で「底に届く」という意味がです。 現場用語で「底押し」とか「底突き」とかいわれる曲げで、比較的小さい加圧力で良い曲げ精度が得られるので、もっとも多く使われています。 |
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コイニングの挙動 | ||
コイニングの語源はコイン(coin)で、「硬貨をつくる」とか、「金属を硬貨にする」からきていて、きわめて正確な曲げ精度が得られる加工方法という意味です。 コイニングの目的は、きわめて正確な曲げ精度と、極端に小さい内アールを得ることにありますが、ボトミングの所要トン数の約5〜8倍の加圧力を必要とします。 |
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写真をクリックするとコイニングの様子を見ることができます |
左のビデオの加工条件 材 料 :SPCC 1.0mm パンチ金型 :アマダ製 No.4 パンチ先端R :0.6R パンチ角度 :88° ダイ金型 :アマダ製 No.12406 ダイV幅 :12mm ダイ角度 :88° ダイR :0.8R |