EVENT REPORT

神奈川県シートメタル工業会 30周年記念式典

日程:2018/1/24
会場:横浜ベイシェラトン

 2018年1月24日(水)に横浜ベイシェラトンにおいて、神奈川県シートメタル工業会 30周年記念式典を盛大に開催し、工業会会員の皆さま、そしてご来賓の方々86名にご参加いただきました。


30周年記念式典の様子

会長挨拶

 神奈川県シートメタル工業会 会長 太田 光昭

 30周年を会員の皆さまと迎えられたこと、心から喜びを申し上げます。会員皆さんのご理解とご協力のたまもの歴代会長の努力、ご来賓の皆さまには事業運営のご厚情とご鞭撻を賜り御礼申し上げます。

 本会の歴史は、神奈川県内の機械板金加工業界を統一する組織づくりを図り、技術情報や経営情報、人材育成を積極的に推進し強固な体質を作り上げる主旨で昭和62年に設立されました。
 現在は97社の会員数で全国シートメタル工業会の中でも1番の会員数となりました。昨年まで経営部会、生産部会、総務部会の3部制を取っておりましたが、今年より若手経営者を継承する幹部社員の育成と向上を図る目的で青年部会を36名で設立し、4部体制といたしました。工業会を担う若手経営者として切磋琢磨し、工業会の継続発展させていただくことを願っております。

 工業会の行事は経営セミナー、技術セミナー、レディースセミナー等行事が多様化して参りました。旬な話題、興味ある内容、会員企業、会員従業員の皆さまのためになる行事を常に考えてまりました。この考えは今後も変えずに続けて参ります。今回の成長は会員企業の成長と直結するものであり、今後も役員一同会務に励んで参ります。

 最後に、神奈川県シートメタル工業会がさらに発展し、40年、50年と続いていくこと、会員企業さまの事業が繁栄されることを祈念しております。


神奈川県知事表彰・ご祝辞

神奈川県シートメタル工業会は30周年にあたり、県知事表彰を拝受いたしました。県知事の黒岩 祐治 様にご来賓いただき、直接表彰状を授与いただきました。

表彰ののちに、黒岩県知事よりご祝辞をいただきました。

神奈川県知事ご祝辞

 神奈川県知事 黒岩 祐治 様

 神奈川県シートメタル工業会の30周年を迎えられ、誠におめでとうございます。

 知事表彰を直接渡すことはあまりなく、直接渡せる機会となったことが喜びです。皆さまにも喜んでいただければ嬉しいなと思う次第です。

 神奈川県シートメタル工業会は昭和62年11月より機械板金技術向上のための研修事業、企業間交流などに積極的に取り組まれ、会員の繁栄や機械板金の発展を図り地域経済の進行に大きく貢献されました。板金加工技術はモノづくりの基盤技術であります。日本代表的な企業は皆さまに支えられて発展してこられています。

 今年に入り、「SDGs」という言葉を申し上げおります。国連が掲げる持続可能な開発目標で、このままいくと持続できなくなる可能性があり、可能にしていかなければならない17の分野を言います。さらに各分野がそれぞれに重なりをもっていることが大事なことです。
 私は県知事になってから「命輝く神奈川を作ろう」と申し上げております。医療が充実していれば輝きますか?環境、食糧、経済活動、エネルギーが融合して、重なり合って命が輝いていくことが大事だと考えています。世界中そして経団連が「SDGsで行くと」掲げています。神奈川も融合させながら発展させていこうと考えています。

 皆さまの素晴らしい希少なモノづくりの技術を今ある業態の中だけでなく、激変の中でいろいろなところへリンクしていき、持続可能な社会を共に目指していくときに、さらなる発展が待っていると思っております。そのような流れを情報共有しながら検討し、進めていきたいと思いますので、ご支援よろしくお願いいたします。


30年の歩み

幹事 久保 誠/幹事 市川 哲也

発表資料はこちらからご覧いただけます

 

感謝状授与

 30年の長きにわたりシートメタル加工業界の技能向上、人材育成に貢献されたことの功績を讃え、感謝状をいただきました。その後岡本様よりご挨拶をいただきました。

 

ご挨拶

株式会社アマダホールディングス
 代表取締役会長兼CEO 岡本 満夫 様

 神奈川県シートメタル工業会が30周年を迎えられたこと、誠におめでとうございます。
 神奈川県シートメタル工業会は1987年に産声をあげました。同年には大阪、愛知、東東京、茨城と1年で5つの工業会が誕生しました。工業会の立ち上げが進んだ理由として、振り返りますと、2年前にプラザ合意があり、大きく円高になる貿易摩擦の経済環境の中で、1社ごとの戦いよりも、問題点を共存共栄して発展していこうという空気が工業会立ち上げを進めたと考えております。

 アマダは同じころ、貿易摩擦の輸出規制環境に対し、アメリカ西海岸に工場を立ち上げました。また富士宮に工場を立ち上げた年でもあり、私自身もアメリカからの帰任や富士宮単身赴任などがあり87年は私の人生にとってもターニングポイントの年でした。

 昨今、生産の環境労働環境問題が課題となっており、人間の知恵だけでは限界がきていると感じています。IoT、インターネットを活用して、見える化をし、いかに取り入れていくかが必要になってきます。アマダも取り組んで参りましたIoTのエキスを商品に取り込んでいける形がそろって参りました。

 神奈川県シートメタル工業会は太田会長のリーダーシップの中で新しい時代に向けて、強固な経営基盤を築いていく主旨で邁進されています。特に人づくりにおいて、各社各様のノウハウをいかにデータベースにできるかが課題であり、専門家と共にテーマをもって勉強していくことが大事かと思いますので、アマダもご協力できるようご支援して参りたいと思います。今後もご支援賜りますようお願いいたします。

 

記念講演 落語

笑福亭 鶴光 師匠/笑福亭 里光 師匠

笑福亭 里光 師匠

横浜のにぎわい座(館長は桂 歌丸師匠)や会合、飲食店などに呼ばれて落語をすることが多いですが、最近は個人のお宅から依頼されることもしばしばありまして、高座がない場合はたいてい床の間に案内されることが多いですが、掛け軸の前などやりずらいです。先輩の噺家さんは出窓に案内された方もいました。などの逸話を軽妙な口調で楽しくお話いただきました。落語はヤブ医者の噺をしていただき、大変会場が和みました。

【プロフィール】

笑福亭 鶴光 師匠の弟子。兵庫県西宮市出身の落語家。上方噺家に属するが、東京で活躍する。落語芸術協会真打。

 

笑福亭 鶴光 師匠

 前半はご自身の師匠や入門の逸話など、そして落語家さんの面白エピソードなどを話していただき、テンポといい、話し方といい会場は何度もどっと笑いに包まれていました。落語は徳川吉宗誕生秘話を噺ていただき、落語の中にも関連する話を織り交ぜて、笑いが絶えませんでした。

【プロフィール】

上方落語協会会員、落語芸術協会上方真打。6代目笑福亭松鶴に師事。笑福亭鶴瓶は弟弟子、明石家さんまは従弟弟子にあたる。入門の際、松鶴の許を訪問せずに「入門を認めるなら〇、認めないなら×」との内容を記した往復はがきを郵送したエピソードが知られる。結局返信されなかったため、直接6代目松鶴の元を訪れ弟子入りを直訴した。1967年4月の入門当日からいきなり稽古が始まり、初舞台は1968年2月の新世界花月。ご存知ラジオパーソナリティやNHKの演芸番組『日本の話芸』にもしばしば出演する。

会場が常に笑いに包まれ、『笑う門には福来る』ということで、新春らしい楽しい記念講演となりました。


祝賀会の様子

 

会長挨拶 神奈川県シートメタル工業会 会長 太田 光昭

 30周年記念式典では、黒岩県知事、岡本会長に大変心温まるご祝辞をいただきました。

 30周年の歴史を踏み上げたことはは誇りであります。9年前に私が会長に就任した際に掲げた、会員数を1番にしたい、会員数を100社にしたいという想いが実現され、アマダのおひざ元として1番になれたことを大変うれしく思っています。会員の皆さまも想いを感じて大変ご協力いただいております。

 ここ数年のモノづくりの変化はすさまじく、AIなどの時代になり大変革を起こしています。2018年を境に大きく変わり、また将来に結びついていく節目です。漠然と会社にいても会社がなくなる危機はすぐそこにあります。30周年を節目として、会員になってよかったと感じ、そしてお互いが反映していけることを目的として活動していきたいです。

 今年は青年部会を発足し、若手への事業継承するために教えながら、新しい考えを入れていただける活動ができると思います。

 会員同士はもちろん、近隣の工業会とも情報交換して連携していければと思っていますので、よろしくお願いいたします。
今日は祝賀会大いに楽しみましょう。

 

ご来賓ご挨拶 千葉県シートメタル工業会 会長 中島 久幸 様

 神奈川県シートメタル工業会が30周年を迎えられ、誠におめでとうございます。

 神奈川県シートメタル工業会が発足しました昭和62年を振り返ってみますと、バブル真っ最中でした。その後バブル崩壊後会員数がずいぶん減ったと聞いています。その後、太田会長のけん引力で97社まで広げていかれたことに敬意を表します。

 私事ですが、昭和46年に中島製作所という会社を川崎市渡田で設立したので、神奈川にはとても愛着があります。22歳という若さでしたので、よく仕事もし、よく遊んだことを懐かしく感じておりました。

 さて、様々な仕事がありますが、製造板金は国力の源であると感じています。資源がない中で経済大国3位に位置していることに誇りをもってがんばっていきましょう。

 太田会長のおっしゃるように、近隣工業会同士で懇親を深め、切磋琢磨していきたいと思います。

 神奈川県シートメタル工業会がこれから先、40年、50年と続き、発展していくことを祈念しております。


 その後、30周年を祝して鏡開きを行いました。
鏡開きには、太田会長とご来賓4名様にご参加いただきました。

  • 千葉県シートメタル工業会会長 中島 久幸 様
  • 株式会社アマダホールディングス 代表取締役会長兼CEO
    岡本 満夫 様
  • 神奈川県産業振興センター 部長 佐藤 伸一 様
  • 株式会社アマダホールディングス 代表取締役社長 磯部 任 様

皆さまの健康や幸せを祈念しまして、会場の皆さまの「よいしょ、よいしょ、よいしょ」と元気なかけ声で鏡開きが行われました。

 

乾杯 株式会社アマダホールディングス 代表取締役社長 磯部 任 様

 神奈川県シートメタル工業会は、太田会長の強力なリーダーシップの元、全国に26工業会ある中1番多い会員数を誇ります。アマダの地元ということもあり、身近に感じる工業会でございます。

 年始に各業界の賀詞交歓会に出席しましたが、皆さまから今年は大変好調との声を聞きました。平成最後となる区切りの年に、神奈川県シートメタル工業会は30周年を迎えられ、大変いい年になると思っております。

皆さまと共有させていただきたい課題が3つございます。

1.労働力不足の課題解決
2.IoT、自動化の本格化
3.環境、ECO、省エネ対策

アマダグループでは、お客さまの課題を解決できる商品やサービスをご用意し、ご支援させていただければと考えております。

会員の皆さまの益々の発展、ならびにご列席の皆さまが健康にご活躍されることを祈念しまして、乾杯。


余興 K.music

 余興では、劇団四季で数々の舞台に出演されたボーカルの久保田 彩佳 様と、奏者の皆さんの素晴らしい生演奏で、「慕情」「ムーンリバー」「時の流れに身をまかせ」「ラストダンス」「踊り明かそう」「マイウェイ」の皆さま聞きなじみのある全6曲を熱唱していただき、祝賀会に花を添えていただきました。K.musicさんには余興の他、祝賀会の各シーンで生演奏を添えてくださいました。

【K.music】
Vocal・・・久保田 彩佳 様
Piano・・・寺門 恵子 様
Violin・・・瀬尾 鮎子 様
Synthesizer・・・西浦 由紀 様
Flute・・・小坂橋 沙織 様



閉宴の辞 神奈川県シートメタル工業会 理事 石川 道隆

 たくさんのご列席の方々に御礼を申し上げます。30周年記念式典から始まり、最後までお付き合いをいただき、ありがとうございました。

 太田会長の元、先ほど落語にありました「天下取る」とフレーズは、100社を目指すことの中で、ほぼ手中に収めたと思います。次はアマダさんに天下を取っていただき、世界を取っていく会社になられることを願っております。

 30周年記念式典開催にあたり、役員の皆さんをはじめ、ことに事務局の田中さんには手作りの会を準備していただきました。ありがとうございました。そして会場に花を添えていただきましたK.musicの皆さん、ありがとうございました。

 ご参列の皆さま各企業の益々の発展を祈念しまして、3本締めをさせていただきます。

役員全員が壇上に上がり、威勢の良い3本締めで30年という節目の会を閉宴いたしました。

記念品に加え、30周年のリーフレットをお持ち帰りいただきました
リーフレットの内容はこちらをご覧ください

ご参列いただきましたお客さまには、この場をお借りして御礼を申し上げます。

 

ご参考

神奈川県について
神奈川県シートメタル工業会30周年が日刊工業新聞に掲載されました

県内の工業にかかる事業所数は10,966事業所で、従業員数は421,464人となっている。特に東京湾に面する横浜市や川崎市の臨海部は京浜工業地帯として工業が盛んである。製造品出荷額等は18兆5,660億円で、愛知県に次ぐ全国第2位となっている。

県内には横浜市、川崎市などの市街地、江の島、鎌倉などの湘南地域、三浦半島の海水浴場、丹沢・大山、相模湖などのアウトドア・フィールド、箱根、湯河原といった温泉地など、レジャー施設・観光地も多い。