A.L.P.金型の使用上の注意とお願い
A.L.P.金型は、ご使用上の注意点、特長をよく理解されてご使用されますと、通常品と比較して長寿命でお使いいただけます。
また、A.L.P.金型は特殊処理を施しているため、修正研磨はお受けいたしておりませんので、ご理解のほど、よろしくお願いいたします。
ご注意点
- 刃先部は高硬度(約HRC60)のため強い衝撃を加えると欠け易くなっておりますので取り扱いに充分ご注意願 います。特に、刃先角にご注意ください。
- 板厚は SUS304 1.2t、SPCC1.6t、A5052 2.0t以内でお使いください。
- これ以上の板厚を加工しますと金型が座屈する恐れがあります。
- A.L.P.金型はコイニング加工には適しません。
- A.L.P.金型の刃先先端部の特殊処理は、その特性から再処理が出来ないためA.L.P.金型の修正研磨は不可と なっております。
- 本製品に対する改造及び追加工は、耐圧低下をまねき、ひいては金型破損の原因になる恐れがあり大変危険ですので絶対に行わないようにしてください。
A.L.P.金型の特長
- A.L.P.金型は、バーリング逃げ用のパンチとして設計され、刃先先端部の硬度を高くして耐摩耗性を確保しています。
- 刃先先端部の硬度は約HRC60で、その深さは約0.5mmは確保しています。
- 刃先部以外の硬度はHRC47±2ですので通常の金型と同様の靭性を有します。
- 上記板厚内でバーリング逃げ加工や、パンチが製品に干渉する場合などの使用に最適です。
- A.L.P.の特型は、特型の仕様によりますが、A.L.P.処理は標準パンチに準じて処理され、その特長についても標準のA.L.P.金型と同様ですので、取り扱いにはご注意願います。