- パンチング金型 加工情報
- ミクロジョイント
■ ミクロジョイント
パンチプレス加工方法の一種です。製品の外形を切断する際、加工中に製品が切り離されないようにします。
製品の取り出しのために機械をその都度停止する必要がなくなり、素材から小物部品を多数個取りする際には、大幅な時間短縮となります。
また加工中の素材の強度保持のためにも有効です。
加工後に製品が容易に分離できる程度のジョイント量は0.1mm〜0.15mmですが、この量は板厚、製品形状によって多少異なります。
■ ジョイントの工夫例・脱ワイヤージョイント
ワイヤージョイント
ジョイント金型による加工跡
通常、長尺製品を板取りした場合、中央部がだれないようにワイヤージョイントといわれる方法で製品を母材へ固定します。
しかし、このジョイント法では取り外した後にジョイントの出っ張りが残ってしまい曲げ加工時の精度不良となってしまいます。
この問題を解決してくれるのがジョイント金型です。
ジョイント金型でジョイントすればジョイントばらし後の後処理も不要です。
また、ジョイント強度にも優れ、、現在、様々な業界で使用されています。
■ ジョイント金型
直線部にもミクロジョイントをつけることが出来る専用金型です。 ジョイントを外した後でも出っ張りが出ないように0.2〜0.3mm製品側へ食い込む形状になっています。
ジョイント金型
加工例
ジョイント金型使用例(小物パーツの加工)
かどの無い小パーツでもミクロジョイント金型を使えば直線部でもジョイント付けが 出来るのです。また、写真例のような多数個取り配置でジョイントした状態にしてお けばベンダーでの一括曲げやバリ取機での加工が可能です。